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アメリカ英語vsイギリス英語

英語ライティングのサービスを通じて、日本から海の向こうに熱い思いを馳せる皆さまと、英語のことばづくりに励んできました。そこで学んだ大事な決め事があります。ことばづくりに入る前に、必ず判断すべきことがあるのです。それが、何英語を使うか問題。

アメリカ英語?イギリス英語?

日本では、英語といえば、アメリカ英語。基本的にノープロブレムです。アメリカ英語は、ざっくり表現すると、率直で柔軟、扱いやすい言語だと思います。実際、私たちもほとんどのケースでアメリカ英語を使っています。ただし、意図的にイギリス英語を採用するケースもあるので、今日はそのまとめ。

アジア市場はイギリス英語、優勢?

一歩日本を出ると、実は多くの国でイギリス英語が浸透しています。大英帝国に歴史あり、というところ。旧イギリス領の香港、シンガポール、マレーシア、インド、スリランカを始め、アジアの多くの国では、イギリス英語が使われています。私たちがお請けしてきた「アジア市場向け」の依頼には、日本ブランドがアジア市場経由で世界に出ようとしているケース、グローバルブランドが文化的背景に配慮したローカライズを進めているケース、どちらもあります。どのケースでも、日本標準のアメリカ英語か、広く普及しているイギリス英語か、判断のステップを設けます。

受けとる人の暮しに溶け込むことばを徹底調査

ことば仕事の大原則は、情報を受けとる人が、メッセージの内容そのものに注目できるように、できるだけ違和感のない言葉を選ぶこと。限りなく透明な言葉がいいのです。

「何英語」問題について判断するときは、メッセージを受けとる人が、普段目にする機会が多い英語媒体を確認します。現地の英語メディアや業界紙、業界団体のウェブサイトの英語ページは必須。競合ブランドや、構造が似ている近い業種の有名ブランドの英語情報も要確認。これらの情報は、ライティングのコンセプトを決める調査分析でも深堀りする貴重な情報源なので、即ブックマークです。

広くアジア市場を対象にことばづくりをするときは、国ごとに微調整できる場合を除き、イギリス英語を選ぶことが多くなります。あるアメリカブランドのケースでも、アジア太平洋地区の共通営業ツールとしてイギリス英語が採用されました。

言語や文化の違いを超えて何かを届けにいくときは、
When in Rome, do as Romans do.
郷に入っては郷に従え。
です。

今後掲載予定の関連トピック:

“公園のボス猫のお尻を嗅いだら、シャーッ言われた。どうぶつの森でも、相手に合わせないと、ネコちゃんに叱られる!”